支援事業

若手能楽師養成事業への協賛

 当会が支援する大阪能楽養成会後援会(会長・出田善蔵氏)の研修生・西野翠舟さん(17)が、去る2014年6月26日に大阪能楽会館で開催された「大阪能楽養成会 研究発表会」において船弁慶のシテ(主人公)を見事に演じました。 研修生となって僅か1年とは思えない堂々とした演技に会場から惜しみない拍手が送られていました。

禁無断転載

船弁慶 -あらすじ-

 平家追討に功績をあげた義経でしたが、兄である頼朝に疑いをもたれてしまい、追われる身となってしまいます。

 義経は弁慶や従者とともに西国へと逃れようと摂津の国の大物の浦へ到着します。義経の妻である静御前も義経一行を追って逃れてきていましたが、女の身でこれ以上困難な道のりを歩いていくのは難しく、弁慶の進言もあって都に戻ることとなります。

 別れの宴の席で静御前は舞を舞って義経一行の無事を祈り、再会を強く願いながら涙にくれて義経一行を見送ります。

支援の詳細

 室町時代より代々受け継がれてきた「能楽」は、ユネスコ世界無形遺産にも登録され、その伝承がより一層重大な責務となっています。歴史と伝統を持つ「能楽」の技術の伝承には長い年月を必要とし、尚かつ生涯を通じての研鑚・研磨を求められます。何事も短時間で結果を求められる現代社会では、後継者を養成することはますます難しくなってきています。
大阪能楽養成会ではこの後進育成の問題に全力を挙げて取り組んでいます。

 大阪能楽養成会とは、国からの補助事業として、企業や一般市民からの支援により運営されています。
そして、重要無形文化財保持者の講師陣による献身的な指導のもと、充実したカリキュラムで後進の育成に努め、数多くの修了生を送り出し、その修了生は能楽界主要メンバーとして全国で活躍しています。

 また、平成24年度より門戸を広げる為に、一般公募生の募集を開始しました。
残念ながら初年度は応募がありませんでしたが、25年度には1名の公募者があり現在研修生として修行中です。

 当クラブでは、以上の大阪能楽養成会の事業を理解した上で、その一般公募生に対しクラブ記念基金より援助を行っています。

研修生の西野翠舟さん(左から二人目)