Activities

青少年奉仕部門

インターアクトクラブ海外研修報告@台湾高雄

国際ロータリー第2660地区インターアクト海外研修が、134名の参加者の下に行われました。(インターアクター90名、引率先生15名、ロータリアン26名、他6名)
今回は、台湾高雄市を中心とした国際ロータリー第3510地区との共同開催になりました。

インターアクトクラブ海外研修は、単なる国際訪問ではなく、学びと文化体験に満ちた研修プログラムとなっています。
「リーダーシップ」「奉仕」「国際交流」を重視する青少年のためのプログラムであります。

第2660地区の団長を務めるのは、山本博之インターアクト委員長。何度も下見に訪れ企画なさっています。
また今回の研修には、地区委員として富廣会員も同行されました。

8/4(月)9時に関西国際空港南広場に集合して、結団式が吉川ガバナー、山本博之インターアクト委員長、地区役員もご出席のもと行われました。
出発は13:10ですので、なんと4時間前の集合です。

台北着後、台湾高速鉄道(新幹線)で高雄駅まで1時間30分の移動です。
台湾高速鉄道は、日本の新幹線技術の初の海外への輸出案件で、約52kmの路線と桃園駅舎の建設には大林組さんが担当されました。

我々の到着前の数日間、現地は大雨で総雨量は2000mmを超えたとの報道でしたが、高雄駅到着時には雨は上がっていました。

8/5(火)6:30より朝食をとり、8時にはバスでホテルを出発し、会場となる九香花園エリアのホールに向かいます。
ここで第3510地区のインターアクターとの顔合わせとなります。英語、日本語、中国語での交流が始まります。

最初のプログラムは、第2660地区から参加の11校と第3510地区からの参加5校が、「持続可能性」をテーマにそれぞれの生活環境の違いの中で気付いたテーマをPowerPointを使いながら英語での発表です。
第3510地区が用意してくれたメインステージの背景は、大阪市と高雄市の代表的な建物を使ったものでしたが、大阪市ではスカイビル(竹中工務店吉永元会員が施工担当)が映し出されていました。

開明中学高等学校インターアクトクラブは、「砂の密輸」というテーマを英語と中国語を駆使しながらの発表でした。
他の発表は、「チープファッション」「台湾の袋別ゴミ処理料金の設定」「気候変動の影響による海面上昇」など興味深いものでした。
学校の授業では学ぶ機会の少ない「環境教育」は、非常に大切な学びとなったことだと思います。

午後からは、2つめのプログラム「台湾原住民族文化園」にて原住民族の文化と風習に触れるものでした。
両地区のインターアクターが手を取り合い、原住民族の踊りを習いました。

その後、ホテルに移動して総勢300名を超えるウェルカムパーティーです。
第3510地区のインターアクト委員長は、
「今回の研修は、ロータリの中核的価値観を体現できるように教育的意義の高い研修や文化体験を特別に企画しました。文化体験と価値教育の両立が皆さんの心に『尊重・理解・思いやり』の種を蒔くと信じています。皆さん一人ひとりが、国際ロータリーの希望であり誇りであり、将来の世界をつなぐ架け橋であり、平和の使者でもあります。皆さんには今回の交流の機会を大切にし、お互いの言語、礼儀、学習姿勢、生活環境の違いから多くの刺激を受け、共に成長していくことを願っています。」
と挨拶されました。

8/6(水)この日も第3510地区のインターアクターと共に行動します。
午前は、佛光山佛陀記念館を訪問。壮大で荘厳な建築や仏教文化を鑑賞するだけでなく、心の平穏や智慧の啓発、写経も体験させていただきました。

午後からは静思堂にて、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を実践的な活動を通じて、環境の持続可能性や資源のリサイクルの理念と実践方法を学びました。
「行動から学び、学びから愛する」という精神を学び取ってほしいと企画されたプログラムでした。

夕刻よりホテルでフェアウェルパーティーです。前日と同じく総勢300名を超えるパーティーとなりました。
開会挨拶は、山本博之インターアクト委員長です。
第3510地区ガバナーともバナー交換をして、国際的な親睦を深めました。

8/7(木)いよいよ帰国日です。
最初に伺ったのは現地ロータリアンが経営するパイナップルケーキを製造する工場見学です。パイナップルケーキも作らせていただきました。

その後、高雄市環境局が是非ともと訪問を勧めてくれた高雄港の桟式庫にて、漁船旗の絹印刷を体験させていただきました。漁船旗は祝福を表すものだそうです。

最終日も盛りだくさんのプログラムでしたが、高雄港にて解団式です。
今回の研修で多くの出会いがあり、異文化理解が進んだことなど、インターアクターの皆さんには大変貴重な体験となったことと思います。
彼らの今後の「気付き」となればと思いながら帰国しました。

インターアクトクラブ1